アレルギー疾患

じんましん

じんましんの患者さんへ

皮膚のむくみ(ミミズ腫れ)とかゆみが一過性におこり、それが出たり引っ込んだりする症状をじんま疹といいます。
急性じんま疹の原因には、食事、風邪、薬剤、虫刺され、動植物、接触物質(衣服、湿布)などがあります。通常2週間程で治りますが、6週間以上反復する場合は慢性じんま疹と呼び、原因不明のことが多くなります。数カ月から数年にわたることも多いです。内科的疾患が原因であることはまれです。

1. 原因・増悪因子について

原因・増悪因子を生活の中からご自分でも注意深く探り出してみて下さい。
青魚、貝類、かに、エビ、さしみ、フルーツ、ピーナッツ、そば、卵、感染症(風邪、虫歯、肝炎等)、運動、発汗、薬剤、虫刺れ、ストレス、寒冷、温熱、日光など。以前には何ともなかった食物、薬剤でも原因になる場合があります。最初にしんましんができた時のことを思いおこし、原因が分かれば、それを避けて下さい。
残念ながら、血液検査で原因が分かることは極めて稀です。血液検査は一つの目安であって絶対的なものではないので、安易な盲信は禁物です。

2. 食事について

消化のよいものを加熱調理して食べます。発症は夜多いので夕食は特に気をつけます。加工品、特に食品添加物を含んだ食品、インスタント食品は控えましょう。
アクの強い野菜(にんにく、にら、山いも、たけのこ、ほうれん草)、香辛料(カラシ、ワサビ、コショウ、カレー)、甘いもの(スナック菓子、ケーキ、ジュース、砂糖)、酒ビール類、脂っこい物、もち米(もち、アラレ)はかゆみを増すのでひかえて下さい。
食べ過ぎもよくありません。

3. 衣類について

ベルト、下着、靴下で体をしめつけるとじんま疹は出やすくなります。下着はもめんを使用して下さい。冬場のヒートテックはかゆみを悪化させます。

4. 入浴について

お風呂はかゆみを増します。熱い湯、長湯は避けます。ゴシゴシと強くこするとかゆみは悪化します。シャワーなどで汗を軽く流す程度にし、冷やすとよいです。

5. ストレスについて

睡眠不足、精神的緊張、疲労など体調のわるい時、じんま疹は悪化します。疲れていると思ったら十分な休息をとりましよう。不規則な生活をさけましよう。

6. 治療について

治療の基本はかゆみ止めの内服によるコントロールです。通常は定期的に内服して下さい。患者さんの中には、 数日~2週間内服してかゆみが治まったからよいと思って、自己判断で中止される方がいます。中止して半日から数日後にしんましんが再発する方は少なくありません。医師の判断に従って内服を続けて下さい。
なお、かゆみ止めで眠くなることがあるので、車の運転等には注意してください。
内服薬が自分に合わないと感じた時は中止して、早めに再診してください。
塗り薬はかゆいときに適宜使いますが、あくまでも補助療法です。
かゆくて掻けば掻くほど、じんま疹は悪化しますので注意して下さい。
水道水で湿らせたタオルで冷やすとかゆみの軽減に有効です。
夜間、かゆくて眠れないときは、翌日まで待たず、夜間診療している救急外来を受診して下さい。

注意!!

まれに、アナフィラキシーショックといって重症のじんま疹があります。
じんましんがひどくなると、皮膚だけでなく、冷汗や気分不快、嘔吐下痢、息苦しさ、 意識がなくなる場合もあります。
迷わず救急車で大きな病院を受診して下さい。

お大事にして下さい。 医療法人 さくら皮フ科

 

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医療法人さくら皮フ科

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