アレルギー疾患
抗アレルギー薬
かゆみを引き起こす体内物質として、ヒスタミン、インターロイキン31、ロイコトリエンなどさまざまな物質が知られています。これらの物質に有効な薬で開発が進んでいるのは、抗アレルギー薬です。抗アレルギー薬はヒスタミンによるかゆみなどを抑制します。湿疹、じんましんのかゆみはさまざまな体内物質によって複合的に生じていますので、抗アレルギー薬だけで湿疹、じんましんのかゆみを100%抑えることはできません。しかし、抗アレルギー薬によって、湿疹、じんましんのかゆみが部分的に軽減できることは明らかになっています。
抗アレルギー薬のかゆみ軽減効果には個人差があります。眠気の副作用がみられることがありますが、これに関しても抗アレルギー薬の種類によってかなりの個人差がみられます。
できれば数種類の抗アレルギー薬を試して、かゆみに対する効果と眠気の副作用を比較しながら、患者さんそれぞれに応じた抗アレルギー薬を選択します。