アレルギー疾患

アトピー性皮膚炎⑤ 最新治療:ミチーガとは

ミチーガ(ネモリズマブ)は、アトピー性皮膚炎や結節性痒疹(けっせつせいようしん)の強いかゆみを抑える注射薬です。
2023年に登場した新しい生物学的製剤(バイオ製剤)で、これまでのステロイド外用薬・プロトピック軟膏・コレクチム軟膏・モイゼルト軟膏・Vタマークリームなどの外用薬や、抗ヒスタミン薬の内服で十分な効果が得られなかった方に、新しい希望をもたらしています。
当院でも発売当初から導入しており、患者さんたちが効果を実感されています。

1.ミチーガのはたらき

ミチーガの有効成分は、ネモリズマブというモノクローナル抗体製剤です。
この薬は、「IL-31(インターロイキン31)」というかゆみを起こす物質(サイトカイン)の働きを抑えることで効果を発揮します。

IL-31は「かゆみの信号」を神経に伝える役割をもつ物質で、アトピー性皮膚炎や結節性痒疹の患者さんでは、このIL-31が過剰に働いていることが知られています。
ネモリズマブは、IL-31の作用を選択的にブロックすることで、強いかゆみを根本から抑えることができます。

2.投与方法

ミチーガは4週間に1回の皮下注射で投与します。
(ご自身で行う自己注射も可能です。)

対象となるのは、次のような方です。

  • アトピー性皮膚炎で強いかゆみのある方(6歳以上)
  • 結節性痒疹で皮膚のしこりや強いかゆみに悩む方

これまでの治療で十分な効果が得られなかった中等症〜重症の患者さんに適しています。

3.効果と特徴

ミチーガを使用した患者さんでは、投与後数日以内にかゆみスコアが改善し、睡眠の質やQOL(生活の質)が向上しています。
特に夜間のかゆみが軽減されることで、熟睡できるようになる方が多くみられます。

4.副作用と注意点

主な副作用は、注射部位の赤みや腫れなどの軽い反応です。
重い副作用は少ないとされていますが、一時的に皮膚炎が悪化することがあります。

また、IL-31の働きを抑えることでかゆみは軽減しますが、皮膚の炎症を直接治す薬ではありません。
そのため、外用薬との併用が推奨されます(特にデュピクセント以上に併用が重要です)。

5.治療の位置づけ

ミチーガは、デュピクセントに続く生物学的製剤(バイオ製剤)として登場した新しいアトピー性皮膚炎の注射治療薬です。
特に「かゆみ」に焦点を当てて開発された点が特徴で、これまでの治療でコントロールが難しかった方にも新しい治療選択肢を提供します。

かゆみが減ることで掻くことが少なくなり、皮膚の乾燥や炎症も落ち着いてくるケースが多くみられます。

6.まとめ

ミチーガは、「IL-31」という“かゆみの鍵”を抑えることで、強いかゆみを軽減する新しいタイプの生物学的製剤です。
(※2018年に発売されたデュピクセントは、アトピー性皮膚炎治療の流れを変えた先駆的な薬剤で、「IL-4」と「IL-13」を抑制します。)

ミチーガは、4週間に1回の皮下注射(デュピクセントは2週間に1回)で、従来の治療では改善しにくかった強いかゆみに対して効果が期待できます。

アトピー性皮膚炎や結節性痒疹でかゆみに悩む患者さんたちにとって、新しい希望の光となる治療薬といえるでしょう。

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医療法人さくら皮フ科

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