皮膚疾患

アトピー性皮膚炎 -①基本

アトピー性皮膚炎の患者さんへ【1】

1.かゆい時には?

湿疹があると無意識のうちに皮膚を引っ掻き、症状をさらに悪くします。掻いている限り治まりません。爪は短く切ります。さするのも有効です。掻いても、出来るだけ自分の皮膚を掻きむしらないよう心がけます。暖まるとかゆみは増すので、ぬれタオルで冷やしたり、肌着をとりかえて下さい。かゆみがひどいときは薬を一日2回しっかり塗ります

2.アトピー性皮膚炎と食べ物

大部分のアトピー性皮膚炎では食物アレルギーが主因となることはほとんどありません。
しかし、乳幼児では卵、大豆、牛乳などの食物が悪化因子となることもあります。疑わしい場合には献立を記録して、食物と皮膚の関係を調べることが大切です。甘い物、ジュース、ケーキ、チョコ、アイス、ポテトチップ、スナック菓子、脂っこい物、辛い物、肉、乳製品、お酒、もち米などは湿疹を悪くします。食べ過ぎにも注意します。

3.お風呂の注意

手で石ケンをよく泡立てて、やさしく洗います。タオルなどは使わない。ゴシゴシと強くこすらない。石ケンは香料を含まない普通の物でよいです。石ケン、シャンプーは後で十分に洗い流して下さい。体をふく時もこすらないでやさしく押してふきます。暖まるとかゆみは増すので熱いお湯、長湯は避けましょう。

4.衣類・寝具の選び方

肌着は木綿で、上着が直接肌に触れないようにします。毛羽立った素材は着るとかゆくなります。洗濯物はよくすすいでください。ふとんの手入れとして、こまめに掃除機をかけ天日干しをします。血液検査でハウスダスト(ホコリ)・ダニアレルギーの強かった人には防ダニシーツ・ふとんもよいでしょう。部屋の換気と掃除も大切です。

5.夏・冬の過ごし方

夏は汗で症状が悪くなることが多いので、できるだけ涼しく過ごします。汗をかいた後のシャワーは有効です。ただし勢いが強いとあとでかゆみがまします。海水浴は良い人も悪い人もあり。汗はかいても皮脂は少ないのです。冬は皮膚が乾燥するため湿疹が悪化しやすい時期です。皮膚のバリア機能障害があるのでワセリンなどの保湿剤をしっかり塗りましょう。化膿しやすい方には強酸性水(超酸化水)による消毒も有効です。

6.疲れやストレスをためないで!

疲労、ストレス、かぜ、寝不足は湿疹を悪くします。体からの黄信号と考えて、気分転換したり思い切って休息をとる事も必要です。痒くないのに掻いている場合がありますので、掻き癖に注意して下さい。慢性の生活習慣病なのであせらずゆっくり治しましょう。 漢方薬が体質改善に有効な方も多いです。日常生活に支障のない状態を目標とします。

7.正しい薬の使い方を

薬は必ず主治医の指示に従って使って下さい。まれに薬でかぶれる場合もあります。また、自分勝手に薬の量を増減したり、市販の薬を使ったりすると症状がかえって悪くなったり、思わぬ副作用が生ずることがあります。民間療法をしている方は医師にご相談ください。

お大事にして下さい。 医療法人 さくら皮フ科

 

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医療法人さくら皮フ科

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