皮膚疾患

爪水虫の患者さんへ

当院には爪水虫の患者さんが100名以上通院されています。
治療には外用薬と内服薬があります。第一選択は内服薬という意見があります。
内服薬には3種類ありますが、いずれも内服前および定期的に血液検査が必要です。内服前に患者さんが自分でも知らないうちに肝機能障害、腎機能障害になっている場合が2割程あります。軽度でも肝腎機能障害がある方が内服すると肝腎機能障害が悪化する可能性が高いため、残念ながら内服薬の選択はお勧めしていません。なお、肝機能、腎機能の正常な方には次の3つの内服薬の適応があります。

  1. L錠のジェネリック(後発)医薬品が、安価でコストパフォーマンスに優れた薬です(3割負担で1日1錠約27円)。当院では先発医薬品L錠と効果・副作用とも同等なM製薬のジェネリック医薬品を推奨しています。半年ないし1年程で約8割の方に有効ですが、約2割の方には無効です。肝機能障害などの副作用があるため定期血液検査が必要です。70才以上の方にはお勧めしていません。6~10ヶ月程内服しても爪に変化の乏しい方には、他剤への変更を紹介をしています。
  2. 2番目として、2018年発売の新薬Nカプセルへの変更を患者さんにご提案しています。その際、同薬のパンフレットを患者さんに見てもらいながら、薬の効果、副作用、値段が高額なこと(3割負担で1日1錠約250円、前薬L錠ジェネリック医薬品の約8倍)、内服期間(12週間)、定期通院の必要性を医師が口答説明して、同意された方に内服して頂いています。有効率は8割~9割と高く、現在、Nカプセルは爪白癬に対して日本で最も多く使われている内服薬です。ただし、新薬のため副作用に未知な点が多々あります。当初はほとんどないとされていた肝機能障害が、発売後次々と報告されました。腎機能障害の報告も加わりました。さらには、重篤な皮膚障害の報告もされました。2週間以内に発疹するとされましたが、実際2か月以降に発疹した方もいます。ご希望の患者さんには、定期的に血液検査、その他副作用に注意して内服いただきます。なお、せっかく高価な内服薬を開始しても自己判断で中断される方もいらっしゃいます。内服される方は、医師の最初の説明通り定期的にご通院をお願いいたします。また、安価なお薬を処方しても、高額なお薬を処方しても、当院での支払い料金は同じです。かかりつけ薬局さんでのお薬料金が変わりますのでご承知ください。
  3. 3番目にITカプセルがあります。治療は、1カ月に7日間だけ内服する方法を、3カ月間するという特殊な飲み方です。しかし、高血圧、高コレステロール血症などの治療薬を飲んでいると相互作用のため内服できないため、同薬の適応のある方は限れます。効果は8割程ですが、2番目のNカプセルと同様にやや高額(3割負担で1日8カプセル約190円)です。ITカプセルにはジェネリック(後発)医薬品もありますが、その効果と安全性には疑問点があるので推奨していません。

内服薬の適応のない方には、爪外用液(2014年以降発売)が2種類あります。
ただし、内服薬同様、使用する前に皮膚科専門医を受診し顕微鏡検査で白癬菌(みずむし菌)を同定確認する必要があります。外用薬の有効率は内服薬に比べると低く、2割程です。爪が肥厚した方には適応が乏しいですが、個人差があり、驚く程改善した方もいます。爪症状の軽度な患者さんの中には、1ヵ月以内に治る患者さんもおり内服薬より有効な場合もあります。

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医療法人さくら皮フ科

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