低温やけど
低温やけどは、湯たんぽ、カイロ等が皮膚の同じ部位に長時間触れて起こります。
コタツ、電気アンカ、ホットカーペット、電気毛布でも起こります。
普通の熱いお湯によるやけどよりも重症な場合が多いです。
初めは痛みも小さく、一見軽症に見えますが、時間が経過するにしたがって、徐々に、水ぶくれが出来て、皮膚潰瘍になる事のある重症のやけどです。
湯たんぽなど、44℃の低温でも、長時間(3、4時間)密着していると、皮膚の深部まで熱が伝わるため、重症になります。痛みが小さいのは良いサインではなく、やけどが深く、痛みを感じる神経まで傷ついた悪いサインです。
低温やけどの治療
通常の軽いやけどは1~2週間程で治りますが、低温やけどは治療期間が長く、2~4カ月以上になることもあります。深い皮膚潰瘍になったり、途中で化膿すると周囲が赤く腫れあがります。大きな病院での治療、入院、手術が必要な場合もあります。
湯たんぽによる低温やけどの予防
- 長時間、皮膚の同じ部位に湯たんぽ等を当てない。
- 眠る前に湯たんぽを入れて布団を温めておき、眠る時には湯たんぽを布団の外に出すなどの工夫をする。
- 湯たんぽにやけど防止のカバーをしっかり付ける。
- ペットボトルを湯たんぽ代わりに使わない。
- カバーなしでも安心な、ウェットスーツ素材の湯たんぽなどの優れものもあります。