皮膚疾患
にきびの新しい治療薬(ベピオウォッシュゲル)
痤瘡の発症には、①皮脂の分泌、②毛穴の角化異常、③アクネ菌の増殖、④炎症、この4つが関わっています。
過酸化ベンゾイル(BPO)は、この中でも角化異常やアクネ菌の増殖を抑える作用があり、日本皮膚科学会ガイドラインでも急性期・維持期ともに推奨度Aの中心薬剤です。
ただし従来のBPO製剤では「刺激感」や「かぶれ」で使い続けられない患者さんも少なくありませんでした。そこで開発されたのが ベピオウォッシュゲル です。
特徴は 短時間塗布して洗い流すこと(ショートコンタクトセラピー)で刺激を減らす方法です。
メリットは大きく5つあります。
- 使い方がシンプル
「顔全体に塗る」 →「 5〜10分後に洗い流す」この2ステップです。 - 刺激が少なく顔全体に塗布しやすい
- 洗顔習慣がつく
- 併用薬や化粧品の使用に影響しない
- 寝具や衣類の脱色リスクが少ない
実際に、「初めて顔全体に塗れた」、「刺激が少なく続けやすい」という患者さんがいます。
ただし、1~3%の方にかぶれ(接触皮膚炎)の副作用があります。
ベピオウォッシュゲル(3代目、2025年発売)は、従来のベピオゲル(初代、2015年発売)、ベピオローション(2代目、2023年発売)で刺激に耐えられなかった方、 部分塗布から全体塗布へ移行できない患者さんに有効です。
