帯状疱疹ワクチン接種について
子供の頃に水ぼうそう(水痘・帯状疱疹ウイルス)にかかると、治った後もウイルスが体の中に潜伏します。
その後、免疫力が低下すると、潜伏していたウイルスが活動を再開し帯状疱疹を発症します。
個人差はありますが、ご高齢者ほど帯状疱疹の症状が強く、痛みなどの後遺症が問題になります。
帯状疱疹の予防のために、50歳以上の方にワクチン接種が推奨されています。
ワクチンには、従来からあった、水痘・帯状疱疹ワクチン(生ワクチン)と、2020年より認可された、シングリックス(不活化ワクチン)の2種類があります。
シングリックスの方が、より帯状疱疹の発症予防効果、帯状疱疹後神経痛の予防効果が優れているため、海外ではシングリックスが推奨されています。
ただしシングリックスは筋肉注射、高価かつ2回接種であるという難点もあります。
蒲郡市在住の方に令和5年度帯状疱疹予防接種費用の一部助成制度があります。
- 50歳以上の方(接種日に50歳以上)。例.1972年5月15日生
- 当院にかかりつけの患者さんに接種しています。
かかりつけの医院のある方はそちらで接種をお願いいたします。 - Ⓐシングリックス(筋肉注射)を接種します。
- 他のワクチンとの接種間隔の確認をしてください。
「最後にワクチン接種(新型コロナワクチンなど)をした日はいつですか?」
5-1. 生ワクチン(下記)から4週間以上経過していること(50歳以上は通常関係無し)
(麻疹(=はしか=M)、風疹(R)、BCG(結核)、おたふく、水痘、MRワクチン等)
5-2. その他の(不活化)ワクチンから1週間以上経過していること。
(経口生ワクチン(=ロタワクチン)は不活化ワクチンに準ずる)
例.5月2日(月)に肺炎球菌ワクチン(不活化ワクチン)接種→5月9日(月)以降、接種可。
なお、2020年10月以降、不活化ワクチン後の間隔は規定なしとなりましたが、副反応が発生した場合に、どちらのワクチンが原因か不明瞭になる為、当院では2週間以上間隔を空けていただきます。
5-3. 新型コロナワクチン接種(=不活化ワクチン)から2週間以上経過していること。
シングリックス接種後2週間以上経過してから新型コロナワクチン接種すること。
他のワクチンに関しての規定はありませんが、
シングリックスが新薬であるため、当院では、2週間の間隔をあけてから他のワクチン接種可としています。
Ⓐ.シングリックス接種(=不活化ワクチン)の前後2週間は新型コロナワクチン接種を含むすべてのワクチン接種を控えてください。 - 接種後30分間、院内待機していただきます。
接種は午前9時30分~11時、午後4時~5時まで。 - 接種時(自費診療)と同時に、保険診療はできません。
副反応(発熱、倦怠感など)は、シングリックスでは、
局所副反応:痛み(78%)、赤み(38%)、腫れ(26%)
全身副反応:筋肉痛(48%)、疲労(39%以上)、頭痛(33%)、発熱(18%以上)、悪寒(24%)、胃腸症状(13%)などです。
これらの多くは、通常3日間ほどで治まるとされていますが、
シングリックスは新型コロナワクチンより副反応が強い場合もありますので、接種後最低1日は安静をおすすめいたします。 - 他のワクチン同様、重症な障害が起こる事や、生命の危険もあります。
アナフィラキシーの危険もあります。
その場合は、他のワクチン同様「医薬品副作用被害救済制度」により治療費等が支給される場合があります。 - お薬手帳、保険証(または、マイナンバーカード)は必ず持参してください。
抗凝固剤などの内服の有無を確認いたします。
最近1カ月以内の他のワクチン接種の問診をいたします。
新型コロナワクチン接種日も確認してください。 - シングリックスのメリットは、予防効果が90%で従来の生ワクチン(50%)より高く、持続期間が9年以上で従来の生ワクチン(5年程度)より長いことです。
- 料金(蒲郡市民の方は、一部助成がある場合があります)
1. シングリックス21,000円(税込)を2回接種します。
21,000円-10,000円(蒲郡市助成金)=11,000円/回、徴収いたします。
2回接種時も同額、11,000円徴収。(合計42,000円-20,000円=22,000円です)
2回目接種日は、2か月後です。
電話にて、ご予約ください。
予約後、ご都合がわるい場合は早急にご連絡ください。