小児皮膚疾患
1FTUとは
1FTU(ワン フィンガー チップ ユニット)とは
FTU(finger-tip unit)は軟膏使用の際の新しい実用的な手段として、1991年(C C Longらにより)に提唱されました。患者さんと医師の両者が、容易に共有し理解できる尺度です。
日本でも、10数年ほど遅れて使用されるようになりました。


写真 1FTU(約0.5g)は両方の手のひらに塗る量に相当します。
1FTU(finger tip unit)という単位を用いて軟膏やクリームを塗る量の目安とします。
これは人差し指の先端から第一関節までチューブから絞り出した量が約0.5gで、両方の手のひらに塗る量に相当します。(以下、日本皮膚科学会HP掲載)
この場合、絞り出した量が約0.5gになるのは25gなどの大きいチューブです。
5gのチューブでは人差し指の先端から第一関節までを2回絞り出した量が約0.5gとなります。
1FTUを用いた塗る量は少し多いなと感じると思いますが、軟膏やクリームはたっぷり塗ることで十分な効果が得られます。逆に、塗る量が少なすぎると十分な効果が得られず、長期間塗らないと皮膚病が治らないことがあります。
なお、1FTUは本来ステロイドの軟膏やクリームを塗る時の量です。しかし、使用量は皮膚の状態、外用薬の基剤の種類などによっても変わります。また、軟膏やクリームによっては塗る量が制限されている薬もあるので注意して下さい。