お知らせ

デュピクセント3周年記念全国講演会(2021年2月21日)

アトピー性皮膚炎の画期的な治療薬デュピクセントが発売されて3年経ちました。日本皮膚学会理事長(慶応大学天谷雅行教授)をはじめ、名古屋大学(秋山真志教授)、京都大学(椛島健治教授)、九州大学(古江増隆教授)など20名以上の教授を含め、総勢40名程の皮膚科医がネット上で集まり、アトピー性皮膚炎治療薬としてのデュピクセントの位置づけが検討されました。九州大学の中原剛士准教授は、

  1. アトピー性皮膚炎治療の基本は抗炎症外用療法(ステロイド外用薬等)と保湿スキンケアである。(ガイドライン2018に記載)
  2. デュピクセントは適切な外用治療でも寛解導入、寛解維持が難しい患者さんにも非常に効果的である。
  3. デュピクセントは安全性に優れ、より多くの患者さんで寛解導入、長期寛解維持が達成できるようになっている。
  4. この治療の新時代、より適切な医療の提供・治療選択が求められており、それはすべての皮膚科医の役割といえる。

と総括されました。
当院でデュピクセント治療をしている患者さんたち(蒲郡、西尾、豊川)は、皆さん治療の効果を実感されています。
「掻いてもかゆみが広がらない」「汗をかいても、かゆみがない。ウォーキングなどスポーツが出来るようになった」「布団が血まみれにならなくなった」「昨日久しぶりにかゆくなった。かゆいとはこういうことだったかと思い出した」「ごわごわだった肌がすべすべする」「お風呂に入ると水がはじく。今までは乾燥してはじかなかった」など。かゆみ、乾燥以外でも、紅斑(赤み)が淡くなったり、痒疹結節(かゆいブツブツした盛り上がり)が消えています。まだ発売されて3年の新薬です。顔面の皮膚炎の効果は遅いですが、全体として効果は劇的です。値段の問題はありますが、デュピクセント治療に後悔されている患者さんはいません。今のところ大きな副作用はありません。副作用の多くはアレルギー性結膜炎にとどまっており、抗アレルギー点眼薬で対応できるレベルです。しかし、新薬のため、引き続き注意深く使用する必要があります。

保湿スキンケアプロアクティッブ療法の基本を前提に、長期寛解維持のために必要なデュピクセント使用期間の適正化など、今後さらなる全国的な臨床研究の集積が待たれます。

 

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医療法人さくら皮フ科

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